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全館空調メーカー比較一覧!大手メーカーだけじゃない優れたメーカーも紹介します

公開日 2021.02.01
更新日 2024.09.06
健康的な住まい全館空調

全館空調を検討するにも、さまざまなタイプがあり、どこのメーカーにすれば良いか迷われている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、各メーカーの全館空調の比較ポイントを一覧にまとめました。現在検討中のメーカーがあれば、判断基準の参考にしてみてください。

この記事のポイント
  • メーカーを決める際の判断基準がわかる
  • 導入費がわかるからリアルな予算検討ができる
  • 家族にあった全館空調が見つかる

目次

全館空調は”ハウスメーカー系”と”独立系”の2種類の販売方法がある

全館空調システムには、2種類の販売方法があります。

全館空調の2つの販売方式
  • ハウスメーカー系の全館空調

ハウスメーカーが独自に開発している全館空調システム。契約したハウスメーカーに独自の全館空調システムがある場合は、一般的にその会社の全館空調を導入します。(一部例外あり)

  • ビルダーフリー系の全館空調

空調メーカーが販売している全館空調システム。ビルダーフリーの全館空調を導入したい場合は、工務店を通して依頼します。発注を検討している工務店で取り扱いがあるかどうかを確認しながら検討しましょう。
その工務店が取り扱いをしてない場合でも、前向きに取り扱いをしてくれることもあるので遠慮せずに工務店に相談することをおすすめします。

全館空調メーカー別比較表

次に販売方法別にメーカーをご紹介します。

ハウスメーカー系全館空調

ハウスメーカー系の全館空調は、ハウスメーカーの断熱性も重視しながら検討するとよいでしょう。

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます
メーカー名 商品名 冷暖房方式 加湿機能 空気清浄機能 保証期間 導入費用
三井ホーム スマートブリーズ 天井吹き出し型 有り フィルター方式 10年 230~250万
セキスイハイム 快適エアリー 天井吹き出し型 フィルター方式 10年 100~150万
ミサワホーム エアテリア 天井吹き出し型 フィルター方式 要問合せ 250~300万
パナソニックホームズ エアロハス 天井吹き出し型 フィルター方式 要問合せ 250万〜
トヨタホーム スマート・エアーズPLUS 天井吹き出し型 有り フィルター方式 10年 230~250万
ヒノキヤグループ Z空調 天井吹き出し型 別売り フィルター方式 10年 ~130万

※UA値:住宅全体の断熱性について数値で示したもの。より小さいほど高断熱。
※ZEH:太陽光発電などを利用し、生活で使うエネルギーを補う、またはそれ以上のエネルギーを作ることを目指した住宅
※住宅断熱等性能等級4:断熱性の性能を表す基準。数字が大きいほど高機能。
            2022年時点で最高等級。
※導入費用はあくまでも目安です。設置する部屋の広さなどで大きく異なることがあります。詳しくは、各メーカーにお問い合わせください。

ビルダーフリー系全館空調

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます
メーカー名 商品名 冷暖房方式 加湿機能 空気清浄機能 保証期間 導入費用
三菱電機 エアリゾート 天井吹き出し型 フィルター方式 要問合せ 250~300万
デンソー パラディア 天井吹き出し型 オプション 電気集じん方式 2年 200~250万
アズビル きくばり 天井吹き出し型 電気集じん方式 10年 230~250万
FUTAEDA株式会社 F-CON 壁パネルからの輻射型 要問合せ 250~300万
OMソーラー株式会社 パッシブエアコン 天井吹き出し型 10年 150万〜
YUCACOシステム研究会 YUCACOシステム 壁掛けエアコン型 フィルター方式 10年 ~130万
オンレイ ECO床暖システム 床下冷暖房型 フィルター方式 10年 ~130万
ヒノキヤグループ Z空調 天井吹き出し型 別売り フィルター方式 10年 ~130万

※Z空調はハウスメーカー系(ヒノキヤグループ)とビルダーフリー系の両方の販売方法を展開しています。
※導入費用はあくまでも目安です。設置する部屋の広さなどで大きく異なることがあります。詳しくは、各メーカーにお問い合わせください。

はずせない!全館空調の3つの比較項目

全館空調を検討する際は下記を比較する必要があります。

  • 導入コスト
  • 冷暖房方式タイプ
  • 空気清浄機能

1)全館空調のメーカー別導入コスト

全館空調のメーカー別導入コスト

※こちらの価格はあくまでも目安です。設置する部屋の広さなどで大きく異なることがあります。詳しくは、各メーカーにお問い合わせください。

気になる初期導入費用は全体的に60万円〜300万円と、下記を理由に商品によってかなり価格幅があります。

  • 空調室の有無
  • 制御システムや配管の複雑さ
  • 付属機能の有無(除湿機能、加湿機能、タイマー機能など)

さらにここから、ランニングコストやメンテナンス費用が発生します。事前に確認しておき、月々の光熱費の支払いや、万が一故障してしまった場合でも対応できるようにしましょう。

全館空調のランニングコストについて知りたい方は、こちらをご覧ください。

全館空調の電気代は高い?高いと思われる理由を検証

全館空調の価格相場はどれくらい?電気代・メンテナンス費は?各社の導入費用を徹底調査

忘れてはいけない全館空調の工事費用

また、考慮しておかなければいけないのが、全館空調を導入するには設置するための工事費用も発生するということです。
空調室の建設工事、壁や天井の配管用の建築工事は、全館空調の設備コストとは別でかかります。全館空調の導入コストを調べる際には、それに伴う建設コストも把握することが必要です。建設コストについては細かい算出は困難でも、追加の資材や工事手間からおおよその金額を工務店から聞くことができるので事前に確認しておきましょう。

2)4つの冷暖房方式タイプ

全館空調システムは、居室内に1台(家の広さによっては2台)の空調室内機を住宅に設置して、居室全体を冷やしたり暖めたりします。
冷暖房方式は以下の4つの種類です。

①天井吹き出し型

天井内に室内機とダクトを設置し、天井からの吹き出し口から冷暖気を送ります。

②床下冷暖房型

床下から冷暖房する方式です。家全体に冷暖房+床暖房が設置され、さらに冷房機能がついたイメージです。

③壁パネルからの輻射型

壁に大型冷暖房パネルを設置し、パネルからの輻射熱で家全体を冷暖房します。

④壁掛けエアコン型

家の中に壁掛けエアコンを設置した空調室を設け、そこから居室にダクトで風を送り家全体を冷暖房します。

次に、空気中のほこりや花粉を除去する空気清浄機能についてご紹介します。

3)健康を守る空気清浄機能

全館空調に内蔵される空気清浄方式は、大きく分けて2種類あります。どちらも空気中の花粉やほこりを集めて除去する方式ですが、汚れた空気の集め方が以下の種類に分かれます。

①フィルター方式

最も一般的な方式です。空気清浄機の内部にあるファン(羽根)を回転させ室内の空気を吸い込み、花粉やほこりなどの浮遊物質をフィルターでろ過して綺麗な空気を排出します。メリットとして、清浄機能が弱まっても、フィルター交換で清浄機能が復活するのがポイントです。

②電気集じん方式

高圧放電によって、空気中に浮遊するほこりや塵(ちり)をプラス極(イオン化部)に帯電させ、マイナス極に帯電させたフィルター(集じんフィルター)にほこりを集めます。その後、フィルターを通す際に汚れをこし、きれいな空気を排出という流れはフィルター方式と同じです。

③イオン放出方式

イオンクラスター

オンレイ ECO床暖イオン+【イオン放出方式】

<特徴>
全館空調の室内機にイオン発生素子を内蔵。国際特許技術(番号:2011-543422)により、イオンを発生させるポイントが一般的なイオン放出方式と比べて最大600倍のポイントからイオンを24時間発生させ、家のすみずみまでいき渡らせます。
イオンクラスターで発生したイオンは効力を発揮する時間も長く、一般的な空気清浄機と比べて最大で6倍長持ちすることがわかっています。そのため、ニオイの元となる物質や、人体に有害な菌やウイルスを強力に分解して数を減らします。
医療機関や、教育機関、食品工場、実験・研究室といった、衛生面が重視される場所でも導入されています。

<お手入れ方法>
イオン発生素子へほこりの付着などが目立つようであれば清掃しましょう。イオン発生素子は10年を目安に交換することを推奨しています。
※上記の各商品のお手入れ方法は目安となります。詳しくは各メーカーにお問い合わせください。

各メーカーの空気清浄機能についてより詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。

【知らなかった!全館空調の空気清浄機能】各メーカーの特徴を大公開!

空気清浄機能のメリット

空気中の花粉やほこりを集めて除去する空気清浄機能。主なメリットは以下の2つです。

メリット1 家族の健康を守ることができる

全ての部屋の温度を一定にし空気清浄をすることで、花粉症や、お子さんのぜんそく発生のリスク軽減につながります。また家中の空気を清浄・脱臭するのでペットの臭いも気になりません。

メリット2 スッキリした部屋になる

家中全ての空調設定と空気清浄機能を1つのシステムで行うため、各部屋にエアコンや空気清浄機能を設置する必要がありません。部屋を広く使えるので、おしゃれでスッキリとした間取りづくりが可能になります。

このように住まいの環境を快適にする全館空調ですが、導入するには家の性能が一定の条件を満たしている必要があります。

全館空調には高気密で高断熱の住宅が必須

高気密で高断熱の住宅

全館空調システムを導入するには、高気密高断熱が十分に確保されている住宅であることが大前提です。
各工務店で国の基準を超える高気密高断熱を実現しているところもあります。ネットやカタログの情報からでは判断しきれない部分も多いため、まずはお近くの展示場で体感することをおすすめします。

高気密高断熱住宅について詳しく知りたい方はこちらを御覧ください。

高気密・高断熱の家に住んでみて分かったメリット・デメリット。口コミを全調査

まとめ

  • 全館空調の購入方法はハウスメーカー系とビルダーフリー系がある
  • 主な比較項目は、導入コスト・空気清浄機能・冷暖房方式タイプの3つ
  • 高気密高断熱が大前提。まずは展示場で体感してみる

長く暮らす家には、最適な空調環境があるかないかで快適さが大きく変わります。
全館空調の仕組みだけでなく、それを取り扱う住宅建設会社についても十分調べた上でご検討することをおすすめします。

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