快適に暮らせる家づくりに欠かせないのが「収納」です。間取りと収納は表裏一体で、ちょっとした工夫で片付けだけでなく家事もグッと楽になります。この記事では、機能的で斬新な収納アイデアを間取り別にご紹介します。アイデア満載のおすすめYouTubeチャンネルも掲載しているので、こちらもお見逃しなく!
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注文住宅の間取りの決め方【準備編】正しく間取りの要望をまとめるにはどうしたらいい?目次
1.収納スペースは「今の荷物+@」がちょうど良い
収納スペースは多ければ良いという訳ではありません。
- 今の住まいでどれくらい収納が足りていないか
- 何年も使っていない不要な物はないか
- 家族が何をどこで使うことが多いか
引越し後の荷物の量は、現状+@が目安です。必要以上に収納スペースを作ると、その分建築費用はかさみます。また、使う予定のない物まで新居に持ち込むと床面積をムダに使うことになり、後々収納スペース不足にもつながります。まずは必要な収納量と生活動線にあった収納場所をイメージしてみましょう。
ここからは間取り別に真似したい収納アイデアをご紹介します。
今回は、斬新で機能美あふれる住宅設計が強みのフリーダムアーキテクツの収納例からご紹介します。
2.キッチン
1)大きな背面収納|家事動線を重視
画像引用元:CASE665 LUCE
キッチンとダイニングが横続きになっている事例です。ダイニング側の棚とキッチンの背面収納のデザインを揃えたことでダイニング空間が広く感じられます。 更にオープン階段がキッチンの正面にあることで、キッチンの生活感を完全に消す役割も果たしています。キッチンの奥にはオープンにモノが出し入れできるパントリーを設けておけば機能面でも不便はありません。
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2)パントリー|大量のストックも美しく収まる
画像引用元:CASE484 やまのいえ
生活感のでやすい、冷蔵庫や電子レンジなどの大型家電が視覚に入らずスッキリとした印象を受ける事例です。奥に広々としたパントリーを設けそこへ家電も収納されています。背面の棚に加え、ステンレスのカウンターにも収納ができるようになっており、使用頻度の高いアイテムはすぐに取り出すことができます。
一息つけるテーブルも棚続きに造作されており、ちょっとした作業にも重宝しそうです。
パントリー内イメージ画像
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3.リビング
1)壁面いっぱいの棚|一体感のある空間づくり
画像引用元:CASE692 桜ヶ丘の住宅
木目と白のコントラストが美しい開放感のある空間に、キッチンからリビングの幅いっぱいに伸びる棚が右の壁面に造作されています。大容量の収納スペースは片付けやすさだけでなく、一体感をもたせることでスッキリとした印象になり、面積以上の広さを感じることができます。棚上には雑貨や、子どもの制作物、観葉植物などを置いてインテリアとしても楽しめるスペースになりそうです。
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2)造作家具|縦空間を生かした収納
画像引用元:CASE536 Preppy
TV横とソファ後ろの壁一面に造作家具が設置された事例です。壁の面積を最大限に活用して収納を設けることで、家全体の収納量を増やすことができます。色、素材を統一しできるだけ凹凸を無くしているため、視覚的な圧迫感も軽減され狭いスペースでも不便はありません。階段下のデッドスペースにもベンチ兼用の造作棚が作られ、空間をムダなく使う術が詰まっています。
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3)ベンチと兼ねる|省スペースで快適に
画像引用元:CASE415 上方通りの家
トップライトから光がしっかりと入るキッチンからリビングに繋がる広い空間には、大きな窓が多数設けられリビングの窓沿いにベンチ兼収納が造作されています。梁に合わせた造作でデッドスペースを上手く解消しつつ「ほかのものと兼ねる」収納を実現しています。ベンチ下は雑貨、特に子どものおもちゃは出し入れがしやすく、遊んだ後に自分で片付けができ重宝される収納方法です。
キッチンカウンターの背面にもニッチを設け、隙間を見逃さない収納方法が至る所に見受けられます。
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4.和室
1)大型の押し入れ|布団や季節家電もらくらく収納
画像引用元:CASE527 9houses
和室が2階にあるため、和室ではあまり見ない天井の高さが実現でき、開放感が感じられる事例です。洋室の収納と異なりふすまや引き戸扉との相性が良い和室は、収納部も壁面を1枚の建具で壁面を覆うことができるので見た目もすっきり美しく仕上がります。
引き戸を開ければ奥行きも幅もしっかりとれる収納は、季節ものの寝具など大型の荷物を入れることもできて大変便利です。
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5.洗面所
1)鏡と兼ねる|備品もスッキリ美しく
画像引用元:CASE719 Flat foam
間取りの都合で洗面所に窓が設置できない場合にも、このように位置を工夫すれば側窓から自然光を取り入れることができます。こちらの事例では横幅いっぱいに鏡戸を設置し、歯ブラシなど細々したものだけでなく、洗濯洗剤やドライヤーまで見栄え良くスッキリと収納しています。洗面台下の収納棚には戸がついていないので、すぐに取り出せるバスタオルやタオルの置き場にもってこいです。
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2)ランドリールーム|洗濯〜収納を1箇所で
画像引用元:CASE728 My Style Home
家事動線を重視し、洗濯〜収納までを1箇所にまとめた事例です。特に最近では花粉対策等から、洗濯物を外に干さず乾燥機や空調設備を使う方が増えており、このように1箇所に集約させることで毎日の家事の労力を減らすことができると人気です。写真右側には上下の空間をいっぱいに使ったファミリークローゼット、左側にはアイロンがけができる作業スペースが設けられており、余すところない時短ランドリールームになっています。
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6.寝室
1)ハンガー収納|たたむ時間を短縮する
画像引用元:CASE461 眺める家
窓から入る自然光が真っ白な壁に反射し、気持ちの良い空間です。ずらっと並んだ洋服たちも天井に高さがあるため圧迫感を感じさせません。ハンガー収納は着たい服をすぐに取り出せるだけでなく、洗濯物をハンガーに干してそのまま収納することができ、たたむ手間が省けるので家事の時短にもオススメの収納方法です。
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7.階段
1)コンセント付き造作棚|機能面も備える
画像引用元:CASE636 cube+
リビングに設置された出窓は、室内に自然光を入れるだけでなく、外との繋がり・拡がり・奥行き感をプラスする役割があります。土間を設けることで空間を緩やかに仕切り、リビングとの段差を使えば家族がどこでもくつろげる腰かけが完成。あえてカクカクとしたデザインが可愛い階段下にはコンセント付きの棚が造作されており、小物だけでなくTV(家電)も設置することが可能です。
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2)階段横の壁と兼ねる|空間をフルに活かす
画像引用元:CASE679 だんだんのいえ
この事例では、1階のリビングから2階繋がる階段にスライドドアを設け1階で温めた(冷やした)空気を逃がさない作りになっています。階段横の壁の中には、正方形の箱で積み重ねられた収納スペースが幅いっぱいに設置されており、子どもの手が届くので自分で本を取り階段をベンチ代わりに読書を楽しめます。自然素材の木に包まれ、採光もあり、階段でありながら大人も子どもも居心地の良い空間です。
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8.トイレ
1)壁の中収納|ほこりが溜まりにくく清潔感キープ
画像引用元:CASE518 The Residence
色のトーンと壁の素材をうまく組み合わせることで窮屈さを感じない事例です。トイレに広いスペースを設けることができない場合におすすめなのが、壁の中に収納を作る方法。トイレットペーパーの性質上、紙から出るパルプ繊維のほこりは避けられませんが、戸棚をつけた収納にすることでかなり回避することができ、日々の掃除も楽になります。
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9.玄関
1)ウォークスルーシューズクローク|大量収納&時短家事がかなう
画像引用元:CASE718 Enclose
コの字型の建物の中心にはプライバシー性の高い中庭が設置されており、自然光が室内に差し込み玄関も明るく開放的な印象です。こちらの事例は、家族が出入りする玄関と、ゲスト用の玄関を分けた2way動線になっています。家族用の玄関には十分な収納スペースが設けられているため、急な来客があっても乱雑な印象を与えずに迎えられます。さらに玄関からの動線をキッチンやパントリーにすれば、重い荷物も最短距離で運び込むことができ、ムダのない間取りづくりが叶います。
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2)土間収納|外で使うものも室内保管で安心
画像引用元:CASE698 「景の家」
豊かな植栽に包まれた玄関アプローチの先に、外構デザインと調和した木製の引き戸が出迎えてくれます。庭から自転車を持ち込みやすいよう、床は段差のないフラットな作り。縦長の土間空間は汚れや水に強いコンクリートで仕上げられているため、床のキズや汚れに対して神経質にならずに済みます。自転車以外にも、ガーデニンググッズやキャンプ用品など、室内で安心して保管ができるのが1番のメリットでしょう。
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収納王子コジマジックちゃんねる
収納のプロのご自宅「収納御殿」を隈なく紹介されており、まさに目から鱗!そっくりそのまま真似したいという方が続出しているそうです。
megu life暮らし/収納
タイトルにもある通り、片付け・掃除がしやすい部屋の作り方について紹介されています。アイデアを参考に、生活がはじまった後のことをより具体的にイメージしながら家づくりを進めてみてはいかがでしょうか。
みのたけほーむ
モデルハウスのようなスタイリッシュかつ機能的なご自宅を紹介されているチャンネルです。パーフェクトな水まわりの家事動線を実現されており、間取りを考える上で参考にしたい術が詰まっています。
まとめ
この記事では、注文住宅の斬新かつ機能的な収納アイデアをご紹介しました。近年共働きの家庭が多いことから、時短家事にも注目が集まっており、動線をうまく作ることでムダな動きを省くことができます。ご家族のライフスタイルに合う「間取りと収納」が居心地の良い家づくりの決め手となるので、片付けのしやすい家を意識しながら計画を進めていきましょう。