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【新築】玄関ドアの選び方とは?インスタからスタイル別おしゃれな投稿も紹介

公開日 2022.05.17
更新日 2023.07.05
おしゃれな住宅間取り・デザイン

玄関のドアをデザインだけで選んでいませんか?デザインだけでなく、ドアの開け方、サイズ、素材選びや機能についても住環境に大きく関わるので、あわせて計画することが大切です。
この記事では、玄関ドア選びで知っておきたいポイントとアイディアの参考になるおしゃれな事例をご紹介します。

目次

1.ドアの種類

玄関ドアの開け方は大きく分けて3種類あります。

  • 片開きドア
  • スライディングドア
  • 引戸

それぞれの特徴、メリット、デメリットは下記の通りです。

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます
ドアの種類 特徴 メリット デメリット
開き戸 押す・引くで開け閉めができるスタンダードなタイプ ・デザインの種類が豊富

・機能性(高気密、高断熱・電気キー)が高い
デッドスペースがあるため大型の家具などの搬入ができない場合がある※
スライディングドア 片側のドアが室内側をスライドするタイプ ・デッドスペースがないため広く使うことができる

・両手がふさがっていても開け閉めがしやすい

・風にあおられる心配がないため小さなお子さんも安心して使うことができる
・溝やレールにほこりがたまりやすく小まめな掃除が必要

・片開きに比べ隙間が多く、室内断熱性・気密性が落ちやすい
引戸 左右引き違いでスライドするタイプ

※開き戸は扉を開閉する部分がデッドスペースになってしまいます(下記画像参照)

開き戸

上記の中でも、開き戸(片開き)はバリエーションが多いことから人気も高い上に、安価なので住宅メーカーや工務店では標準仕様となっています

2.玄関ドアの素材

玄関ドアは一般的に門や外構、植栽、エクステリアとセットで目に入るため、バランスを考えながらうまく調和させることが大切です。また、玄関ドアは壁としての役割も担っています。見た目のデザイン性だけでなく、断熱性や耐久性など機能面もリサーチした上で、素材選びをしましょう。
素材は大きく分けて2種類あります。

  • 木製
  • 金属製

”木製”と”金属製”を比較(断熱性・価格・耐久性)

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます
種類 素材 特徴 断熱性 価格 耐久性
木製ドア 天然木 ・経年による風合いの変化も楽しめる

・高級感がある

・自然素材だけに木目や色が唯一無二
高い 高い 塗装塗り替えなど
メンテナンスが必要
金属製ドア アルミ、 スチール、ステンレスなど
※アルミが主流
・バリエーションが豊富

・スマートキー対応

・最新の機能が搭載されたものが多い
低い 安い 高い

次にそれぞれの特徴をうまく取り入れられている写真をご紹介します。

”木製ドア”を使った玄関デザイン

デザインと重厚感が人気の木製ドアですが、自然素材なので湿気を含むと重いと感じる方もおり、小さなお子さんの開け閉めには注意が必要です。金属製に比べデザイン面でのバリエーションは少ないですが、さまざまなスタイルに合い万能です。

アカウント名:madoka_kensou さん

大きなドアが印象的です。上部と左右の窓にプラスして、周りを同じ木材にしたことで圧迫感が出ず、爽やかさを感じます。

アカウント名:total_housing_top さん

ヴィヴィットな赤が効いた温かみのあるドアです。木製だからこそ、このような色味が表現できます。

”金属製ドア”を使った玄関デザイン

木製ドアに比べ、安価で耐久性の高い金属製ドアは最もポピュラーな素材です。そのため同じ住宅地内で似通ったドアが多く見られ、家の顔となる部分にもっとオリジナリティを出せばよかったと後悔する方も多いようです。外観のイメージに合うデザイン性の高いものを選びましょう。

アカウント名:eiwa_housing さん

真っ白に塗装されたドアが外観のおしゃれ度を引き上げています。レッドシダーをアクセントに、外壁、ドア、アプローチをモノトーンのグラデーションでまとめることでモダンでスタイリッシュな印象になっています。

アカウント名:rstudio_hamamatsu さん

大きなスライディングドアが印象的です。既製品の金属ドアも大型にすることで高級感が出ます。

アカウント名:mutenkanoie_howa さん

金属製の引き戸ですが、木目調のデザインにすることで印象がやわらかく感じられます。

3.取り入れたいドアの機能

ここまで玄関ドアの開き方、素材についてご紹介しました。それを踏まえた上で、ドア選びの際に知っておきたいポイントをご紹介します。デザインとしてだけでなく、住環境を左右するアイテムでもあるので、必要に応じて取り入れてみてください。

網戸付き採風ドア

網戸付き採風ドア

画像引用元:施錠したまま換気できる!採風ドアで玄関をリフレッシュ♪

住まいの中でも玄関はトイレの次に臭いが気になる場所といわれます。臭いだけでなく湿気もこもりやすく、下駄箱の中はカビの温床に。玄関ドアを開ければ換気は可能ですが、暖かい時期には虫の侵入、防犯面においても心配です。
そこでおすすめなのが、採風タイプの玄関ドアです。ドア本体に設けられた網戸つきの窓から自然の風を入れることができます。窓の形状はメーカーによって異なるので一概には言えませんが、どれも施錠した状態で換気ができるので安心です。

採光窓付きドア

日中は、照明に頼らなくても明るさを確保できると理想的です。しかし方角や窓のサイズ制限によって、玄関に十分な自然光を取り入れられない場合があります。
そんな時は、採光窓付きの玄関ドアがおすすめです。窓といっても中の様子は見えにくく、防犯上問題のないように作られているのでプライバシーはしっかりと守られます。縦長のスリット上の採光窓が一般的ですが、メーカーによってはおしゃれでユニークなものもあります。窓の面積が広すぎると断熱性が落ちてしまうので注意が必要です。

ドアの機能

画像引用元:採光・通風|玄関ドアの教科書|YKK AP株式会社

断熱性の高いドア

壁よりも玄関ドアや窓の方が出入りする熱の量が多いため、より断熱性を重視する必要があります。断熱性が低いと、家の中で急激な温度差によって血圧が大きく変化し、体に負担をかけてしまいます(ヒートショック)。お風呂場でよく起こるといわれていますが、玄関も冷たい外気が入り込むので同じように配慮が必要です。
断熱性を高めることは健康面だけでなく、エアコン代などの電気代も抑えることができ家計にもメリットがあります。省エネが必須のこの時代、快適で、家計に優しい住環境作りを目指して、住まいの地域の気候に合ったドア選びをしましょう

家を守る防火ドア

土地探しの際に「防火地域」「準防火地域」という言葉を耳にしたことはありませんか。
防火地域・準防火地域とは都市計画法において「市街地における火災の危険を防除するため定める地域」として指定されるエリアです。火災の危険を防除する(防いで取り除く)ため、多くの場合で駅前や建物の密集地、幹線道路沿いなどが指定されています。建物の密集地などは火事の延焼を防ぐために、幹線道路は火災の際に消防車などの緊急車両の通行を妨げないようにすることが目的です。
引用:SUUMO|住まいのお役立ち情報

災害の備えとしてだけでなく、このような地域下では延焼(隣家へ焼けうつること)を防ぐために防火ドアの設置が絶対条件になっています。縛りがある分、コストも高くはなりますが、各大手メーカーではスマートキー機能が搭載された防火ドアなども取り扱われていますので、お好みのものを探してみてください。

家づくりの豆知識 ~防火地域の調べ方~

1.住宅建設会社、不動産会社に問い合わせる
2.役所に尋ねる
3.インターネットで調べる 「市区町村名 防火地域」

スマートキーと防犯

スマートキー

新築の家では定番になりつつあるスマートキーをご存じでしょうか。車のキーレスのように、玄関ドアもリモコンやカードをかざすだけで鍵の開け閉めができます。(製品によって方法は異なります)
スマートドアは便利なのはもちろん、鍵穴がカバーで隠れているのでピッキングの被害に遭う心配がありません。木製のドアや引き戸にはほとんど対応していないので、選ぶ際には注意が必要です。

4.玄関の間取りにもこだわろう

ここまで玄関ドアそのものについてご紹介しました。玄関は家族が毎日使う場所なので、美しさや使いやすさも意識することで、より過ごしやすい空間になります。
近年定番になりつつある玄関収納は、玄関だけでなくリビングや他の部屋もすっきりさせることができます。
ムダなく効率よく生活したい方には、ウォークスルータイプのシューズクロークがおすすめです。玄関の間口を2つ作り、1つを家族の動線重視の間取りにしてしまいます。大量の食材を持ち帰っても、玄関からの動線上にパントリーやキッチンを入れることで最短距離で運ぶことが可能です。
玄関作りは室内だけでなく外の空間も重要です。家作りは考えることが多く大変なので、InstagramやRoomclipの先輩たちの写真を参考にアイディアをもらいましょう。

より詳しい玄関の作り方を知りたい方は、こちらをご覧ください。
【新築】収納力ある間取りとトレンド素材で機能美あふれる玄関を作るコツ

5.スタイル別インスタ紹介

Instagramで見つけたセンスの良い玄関ドアを系統別にまとめました。玄関ドアと外構、植栽とのバランスの取り方など参考になさってください。

まとめ

玄関ドアを選ぶ際はドア単体のデザインだけではなく、自宅デザインとの相性はもちろん、素材の特性や機能面も踏まえて最適なドアを探しましょう。

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