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【新築】収納力ある間取りとトレンド素材で機能美あふれる玄関を作るコツ

公開日 2022.04.21
更新日 2023.06.16
おしゃれな住宅間取り・デザイン

玄関は家の顔とも言われる一方、家づくりをする上では重要視されにくい場所の一つです。
家族が毎日使う玄関は、単なる通路と考えず、美しさや使いやすさも意識することで、より過ごしやすい空間になります。
この記事では、新築の玄関づくりで抑えておきたいことをおしゃれな写真と合わせてご紹介します。

目次

1.”間取り編”玄関に取り入れるべき収納と動線

近年、玄関のトレンドとして収納計画をうまく取り入れたものが定番になりつつあります。
また、共働きの家庭が多いことから時短家事にも注目が集まっており、玄関からの動線を上手く作ることで無駄な動きを省くことができます。

1)大容量の玄関収納で家の中もすっきり

玄関収納は靴だけでなく、外に置いておくと不安なベビーカーや三輪車、ゴルフバッグ、アウトドア用品などリストアップしてみると数多くあります。家の中にしまうと出し入れが面倒であったり大きくてかさばるものをまとめて収納できるシューズクローク(土足で入ることができる玄関の収納)がおすすめです

シューズクロークは主に2つのタイプがあります。

1畳から作れる「ウォークイン」シューズクローク

大容量の玄関収納

画像引用元:@homelabo

ウォークインタイプは玄関横に小さな個室を作るものです。畳1畳ほどから作れますが、3畳程度あると自転車など大型なものまで収納が可能です。
デメリットとしては、玄関ホールからしかシューズクローク内に入れないことです。クローク内にある靴を履く際は一度サンダルなどを履いて移動する必要があります。

アカウント名:maghaus_yunit さん

天井が高く容量たっぷりのシューズクローク。

アカウント名:iiietsukuru_zensho さん

全身ミラーを設置することで空間が広く見えます。

家族が回遊できる「ウォークスルー」シューズクローク

シューズクローク

画像引用元:@homelabo

ウォークスルータイプは玄関側と室内側に2つの入り口を設けたものです。靴を脱いで収納したあとに、そのまま部屋に通り抜けることができます。来客時もクローク内が見えない作りになっているのは嬉しいポイントです。
先述したウォークインタイプは1畳から作れるのに対し、ウォークスルータイプは人が通り抜けられる通路幅が必須です。通り抜けのために最低1畳、収納スペースとして1〜2畳確保できると理想的です。中途半端なサイズで作ってしまうと物を置いたときに、人が通れないなど使い勝手が悪くなってしまうので注意が必要です。

アカウント名:24_nob さん

シューズクロークの先は洗面化粧台→キッチンへと繋がる動線だそうです。

アカウント名:nozawa_kenchiku さん

シックな雰囲気がおしゃれなシューズクローク。

玄関収納は家族のニーズに合わせて作ろう

整理整頓ができるなどメリットの多いシューズクロークですが、憧れだけで安易に取り入れた結果、かえって使いにくくなってしまうこともあります。

この方のように収納したいものが置ききれない、せっかく設けたのに十分に使いこなせないといった問題が出てくることがあります。何をしまうのか、住む人のニーズをよく考えた上で決定することが重要です。

2)お母さんに喜ばれる無駄のない動線

近年では、玄関の広さやデザインだけではなく、玄関からの動線を意識した間取りづくりが人気です。週末の食品の買いだめで荷物を持ち帰った際、玄関からキッチンへ運ぶのに苦労したことはありませんか。お米や、ミネラルウォーター、ビールなどの重い荷物は玄関とキッチンの往復を何度もしなくてはなりません。この問題はウォークスルータイプのシューズクロークがあれば解決できます。
玄関に入り、靴を脱ぎクロークを出た後にキッチンに繋がるように動線を作っておけば荷物を最短距離で運び込むことが可能です

家事動線

画像引用元:玄関のシューズクロークとつながる家事動線

玄関〜キッチンの間にパントリーを設計する間取りも人気です。荷物を片付けながら進むことができるので効率も良くおすすめです。

パントリー"

画像引用元:シューズクロークからパントリーはウォークスルーでキッチンに

シューズクロークからの動線はキッチンやパントリーに限りません。玄関からの動線をお風呂にすれば、帰宅後すぐに着替えてそのまま入浴することが可能です。住む人のライフ スタイルに合わせて間取りを検討しましょう。

2.”トレンド素材編”空間の美しさをレベルアップ

玄関の間取り作りの重要性はわかって頂けたかと思います。ここからは流行りの素材を使った、おしゃれで機能的な空間を作る方法をご紹介いたします。

1)家族を迎え入れる気持ちの良い土間玄関

土間玄関とは玄関から室内に上がるまでの土足で歩ける空間のことを指します。住みはじめてからの後悔として多いのが想像していたよりも暗く、狭いというケースです。家の顔でもある玄関は明るく、ゆったりと過ごせる空間作りが大切です。限られたスペースでどのように対策すると良いかをご紹介します。

土間を明るい空間にする方法

玄関は、日中は照明に頼らなくても問題がない程度の明るさを確保することが理想的です。
自然光を取り入れる方法として下記の3つがおすすめです。

  1. 玄関を吹き抜けにする
  2. 玄関に窓を設置する
  3. 玄関ドアに開閉できない固定窓やガラス入りのドアを選ぶ

参考例1 玄関を吹き抜けにする(アカウント名:design_source_kamakura さん)

トップライトにより土間空間の明るさが十分確保されています。

参考例2 玄関に窓を設置する(アカウント名:__kino____ さん)

上下の窓が土間空間を囲うように設置されているので、明るく気持ちの良さそうな空間です。

参考例3 玄関ドアに開閉できない固定窓やガラス入りのドアを選ぶ
(アカウント名:s._factory さん)

ドアガラスからの明るさも十分感じられます。

また、玄関の方角によっても明るさが変わってきます。南向き、東向きの玄関は明るく、風水的にも吉とされる方角ですが、西向きの玄関は陽射しが強く玄関ドアの劣化に繋がるので注意が必要です。北向きの玄関は日当たりが悪いので照明等で工夫をして明るくしましょう。

土間をおしゃれに!広く!見せる方法

間取り図上では十分な広さだと思っていた土間が、いざ大型の下駄箱や収納スペースを確保すると圧迫感がでて、想像以上に狭く残念、という声が多く聞かれます。また日本の住宅事情では十分な広さを確保するのは難しく、限られたスペースをいかに広く見せるかで土間の印象が大きく変わります
実際に土間スペースを有効的に使って、うまく開放感を高めている家をご紹介します。

アカウント名:design_source_kamakura さん

玄関と住居スペースをフラットにすることで圧迫感を感じさせない作りです。また玄関ドアの両サイドに設けられているスリット窓から上手く自然光を取り入れています。

アカウント名:carpenter___c さん

間口や横幅が広い間取りになっているので視覚的に広く感じます。見た目の印象だけでなく、家族が同時に使っても窮屈にならないのでおすすめです。

そのほかの土間の活用法について知りたい方は、こちらをご覧ください。
【土間のある暮らし】実際住んでみてどうなの?口コミまとめました。おしゃれで実用性のある土間で素敵な家づくりを目指そう。

2)住環境を左右する玄関ドア

玄関ドアは単なる家の中と外を間仕切る役割だけではなく、セキュリティ、通気性など住環境を決めるアイテムとしても重要です。ドアの形だけでも、片開き、引き戸、両開き、親子ドア、スライディング、片袖など多くの種類があり、その他に素材、色から選ぶことが可能です。使い勝手や見た目も大切ですが、長く安心して生活するためにもセキュリティがしっかりとしたドアを選ぶことをおすすめします
また住まいの断熱と聞くと「壁から」と思われている方が多いのですが、玄関ドアや窓は壁以上にたくさんの熱の出入りがあります。断熱性が高いドアを取り入れることで家全体の断熱性が向上します。一年を通して居心地の良い住まいを実現しましょう。

風の流入

玄関ドアの機能について知りたい方はこちらをご覧ください。
【新築】玄関ドアの選び方とは?インスタからスタイル別おしゃれな投稿も紹介

3)汚れが目立たない玄関タイル

靴底の汚れ、土やほこりの滞留で、きれいに保つことが難しい玄関タイル。毎日の掃除が理想的ですが、室内に比べると手を抜きがちになるので、見た目のデザインだけでなく、汚れにくく掃除のしやすいタイルを選ぶのがおすすめです。明るい色のタイルだと泥汚れが目立ちやすいので、グレーやブラウンなどなるべく濃い色を選びましょう。汚れにくいだけでなく、雨に濡れても滑りにくいなどの機能性も押さえておくと良いです

3.”上級編”玄関とのつながりを意識して外構にも気を配ろう!

玄関は室内だけではなく、外の空間も重要です。デザイン性だけでなく安全性、セキュリティ面も取り入れ、家族だけでなく道行く人からも印象の良い環境づくりを目指しましょう。

1)住人と家を守る玄関ポーチ

玄関前の庇(ひさし)、屋根下の空間を「玄関ポーチ」といいます。屋根があることで雨よけになり、お出かけの際にも濡れずに傘を開けることができます。日差しよけとしての機能もあり、強い直射日光から玄関ドアの劣化を防いでくれます。
庇(ひさし)、屋根だけでもさまざまなスタイルがあります。うまく利用している家をご紹介します。

アカウント名:tatamidani.fumiya さん

2階を屋根として使っているスタイル。玄関ポーチに奥行きがあり広々としているので、雨の日でも小さなお子さんはこの下で遊ぶことが出来そうです。

アカウント名:ceno_exterior_garden さん

ガレージと玄関ポーチがひとつづきになっているスタイルです。これであれば雨の日でも車から濡れずに家に入ることができ動線もバッチリです。

アカウント名:shigehouse さん

屋根に十分な広さを確保できない場合は、家のサイズに合う「軒天」を設置すれば問題なしです。

2)外観のイメージを決める玄関アプローチ

敷地の入り口から玄関扉までを「玄関アプローチ」といいます。プライベートな空間への入口であり、家の顔となる重要な部分です。外観デザインとの調和を考えながら、スムーズな動線と利便性の良い設計にしましょう
アプローチに使う素材選びも楽しみの一つです。レンガや枕木、敷石、コンクリート、タイル、砂利、芝生など家のイメージに合うものを選びましょう。玄関アプローチは家族だけでなく来訪者も通る場所なので、安全性も確保することが大切です。
アプローチの幅に基準はありませんが、可能であれば1.2mほどあると荷物を持っていたり、傘をさしていても人が2人ゆったりと通ることができます。

二人が通る

また、アプローチはなるべく玄関から曲線に設けると良いです。直線にすると、玄関ドアを開けた時に道路から中が丸見えになってしまうためです。他にも曲線に仕上げることで、空間に広がりがでておしゃれな印象になります。

玄関アプローチ

インターホンとポストの位置も考えておきましょう。パブリックな空間とプライベートな空間を仕切る門を設置し、そこにインターホンを付ければ来訪者が敷地内まで入る必要もなく、はじめて訪れた人も見つけやすくなります。

3)目も心も癒されるシンボルツリー

家の外観作りをしていく中で検討したいのがシンボルツリーです。景観が良いだけではなく、目隠しにもなってくれるのでプライバシーも守られます。庭木だけでなく果樹も人気で、家で育てれば完熟のタイミングで収穫することができるというメリットがあります。もぎたての果実は絶品で、ミカンやいちじく、レモンなどお好きな果物にぜひ挑戦してみてください。
ここで注意したいのが、植栽が増えたり木が茂りすぎると死角が生まれ防犯上問題にもなり得ます。どの植物も必ず大きくなるので、生育後を考えて管理できる範囲内で植えるようにしましょう。

4.”応用編”ハイセンスな玄関まとめ

インスタで見つけたセンスの良い玄関をまとめました。玄関タイル、玄関ドア、土間空間の作り方など参考になさってください。

アカウント名:niwatori_life さん

アカウント名:guri__no__ie さん

アカウント名:redesign.by.freedom さん

アカウント名:advance_architect さん

まとめ

この記事では、おしゃれで機能的な玄関をご紹介しました。見た目だけでなく家族のニーズにあった間取りづくりをすることで、あなただけの居心地の良い空間が出来上がります。インスタはデザインの参考だけではなく、間取りづくり〜引き渡しまでの流れが参考になる投稿もアップされています。ハッシュタグを上手く利用し家づくりに役立ててください。
【インスタグラム】注文住宅づくりの体験談と参考ハッシュタグまとめ 【間取りづくり~引き渡し編】

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