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【40坪の土地に建てる注文住宅】建てられる家の広さの解説とおしゃれな間取りづくりをご紹介

公開日 2022.05.26
更新日 2023.07.11
住宅建築間取り・デザイン

土地の購入を検討している方は、どのくらいの広さの家を建てることができるのか、どんな間取りが作れるのか気になりますよね。この記事では、40坪の土地に建てられる建築条件別の家の広さについてわかりやすく解説します。

30坪・50坪の土地に建てられる建築条件別の家の広さと間取りもご紹介しています。詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
【30坪の土地に建てる注文住宅】建てられる家の広さの解説と間取りづくりのコツをご紹介
【50坪の土地に建てる注文住宅】建てられる家の広さの解説と住みやすい間取りのコツをご紹介

この記事のポイント
  • 40坪の土地にどのくらいの広さの家が建てられるのかがわかる
  • 40坪の土地だからこそできるおしゃれな間取りがわかる

目次

1.40坪の土地って広いの?狭いの?

都心や郊外など地域性によって住宅の土地面積は大きく変わりますが、40坪の土地の広さはどのくらいなのでしょうか。総務省の平成30年住宅・土地統計調査 住宅および世帯に関する基本集計によると、2018年の戸建ての平均面積は126.63㎡=38.4坪とあります。40坪の土地は、平均よりも少々広めといえます。
引用:総務省 平成30年住宅・土地統計調査 調査の結果

2.40坪の土地に建てられる居住面積を知ろう

40坪の土地のすべてに床面積を確保できるわけではありません。土地にはさまざまな建築条件があり、確保できる広さの条件が決まっています。建築条件別の居住面積を算出する方法を解説していきます。

居住面積=延べ床面積は建ぺい率と容積率で決まる

建物各階の床面積をすべて足した面積のことを「延べ床面積」といいます。この延べ床面積が、一般にいう居住面積のことです。2階建ての建物の場合、1階と2階の床面積の合計が延べ床面積となります。延べ床面積は、土地に定められている建ぺい率・容積率が大きく関わってきます。ご検討中の土地のチラシには建ぺい率と容積率が記載されているはずなので確認してみてください。

土地のチラシの見方について知りたい方は、本記事冒頭でも紹介しているこちらをご覧ください。
【30坪の土地に建てる注文住宅】建てられる家の広さの解説と間取りづくりのコツをご紹介

土地の用途地域や建ぺい率・容積率について知りたい方は、こちらをご覧ください。
その土地大丈夫?決める前に後悔しない土地選びの見極めポイント

40坪の土地には、どのくらいの広さの家が建つの?

40坪の土地の建築面積と延べ床面積を建ぺい率・容積率別に算出してみました。

どのくらいの広さの家が建つの

住居地域は、建ぺい率が40%〜60%、容積率が100%〜200%で定められていることが多いです。40坪の土地の場合、容積率が100%で132.23㎡までの居室空間が、150%で198.35㎡までの居室空間が確保できることがわかります。容積率の上限内であれば、2階もしくは3階建ての家を建てることができます。
平屋の場合は、建ぺい率が60%の場合、容積率が何%であっても、居住面積は79.34㎡となります。

2階建て4LDKの間取りでも居室の広さに余裕たっぷり

40坪の土地では、建築基準法で定められた基準の建ぺい率が必ず100%未満になるので、建築面積(建物内で1番広い床面積)は40坪より狭くなります。一方で、容積率が高いほど延べ床面積を広く確保できます。
定められた延べ床面積でどのくらいの居室が確保できるのかをイメージしていきましょう。上記でご紹介した延べ床面積を元に、モデルケースをご紹介します。

モデルケース

  • 土地面積:40坪(132.23㎡)
  • 建ぺい率:50%
  • 容積率:100%
  • 建築面積:20坪(66.12㎡)
  • 延べ床面積:40坪(132.23㎡)

モデルケースの延べ床面積で、2階建て4LDKの間取りとした場合

  • キッチン:4畳(6.18㎡)
  • ダイニング:8畳(12.4㎡)
  • リビング:20畳(30.98㎡)
  • トイレ:2畳(3.11㎡)
  • 浴室:3畳(4.63㎡)
  • 洗面所・脱衣所:3畳(4.63㎡)
  • 主寝室:8畳(12.4㎡)
  • 子ども部屋:6畳×3部屋(9.29㎡×3=27.87 ㎡)
  • 玄関:3畳(4.63㎡)
  • 廊下:3畳(4.63㎡)
  • 階段:3畳(4.63㎡)
  • 収納(クローゼット/納戸など):合計10畳(15.47㎡)
間取り

2階建て4LDKの間取りで考えてみても、かなり余裕をもった広さのリビングや寝室を確保できます。今回ご紹介したモデルケースは、建ぺい率の上限50%ぎりぎりまで居住空間を確保しています。ですが、必ずしも建ぺい率の上限ぎりぎりの延べ床面積で家を建てる必要はありません。暮らしの考え方次第では、屋外スペースをもっと広くとり、アウトドアリビングや2台分の駐車スペースを確保することも可能です。

3.40坪の土地だからこそできる、おしゃれな間取り5選

40坪の土地は、先述の通り全国平均からすると少し広めの敷地です。居住面積も、屋外スペースも広めに確保できます。スペースがあるからこそできる、おしゃれな間取りをご紹介します。

1)広々としたウォークスルーできる収納

ウォークスルーできる収納

画像引用元:M’s ASSOCIATES 施工事例

スペースに余裕があるからこそ、収納だけのスペースを贅沢に確保できるのが40坪の土地の魅力。通路も兼ねたパントリーやファミリークローゼットを設置することで、生活動線もすっきりとした暮らしやすい間取りづくりが可能です。

玄関収納について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
【新築】収納力ある間取りとトレンド素材で機能美あふれる玄関を作るコツ

2)コンパクトなワークスペース

コンパクトなワークスペース

画像引用元:SHOEIの家 施工事例

ゆとりのある間取り設計をしたときは、廊下と居室の間などにスペースができることがあります。このスペースをワークスペースとして活用することで、ムダのない空間活用ができます。リモートワークやオンライン授業が増えてきた今、人気の間取りです。家族の中でも個室を確保しにくい、お母さんの趣味スペースとしても活躍します。

3)アイランドキッチン

アイランドキッチン

画像引用元:nattoku住宅 施工事例

アイランドキッチンは、その名の通り作業スペースやシンクなどが島のように独立している対面型キッチンです。壁などに遮られることもなく、開放的なスペースで調理することができます。キッチンの両側に通路を確保するので、LDKにあてる面積を広めに確保できる、40坪の土地だからこそ可能な人気の間取りです。複数人で調理するのに向いているので、ご夫婦そろってでの食事づくりや、お子さまと一緒にお菓子づくりなども快適に楽しめます。

4)屋外と室内をつなぐ土間空間

土間空間

画像引用元:やまぜんホームズ 施工事例

土間空間を設けることで、ゆとりのある間取り設計ができます。収納スペースを確保できるだけでなく、ライフスタイルに合わせて間取りを工夫できるのも土間空間の魅力です。
例えば、以下のような間取りに土間空間をかけあわせることで、暮らしやすくおしゃれな部屋を実現できます。

  • 玄関
    • 広い収納スペースと併せて、より機能的に活躍します
  • リビング
    • サンルームや縁側のような役割を果たしてくれ、家事の効率化やくつろぎの空間として重宝します
  • 趣味部屋
    • アウトドアや、車・バイクなどの場合、趣味部屋を土間空間にすることで作業しやすい空間を作りあげることも可能です

土間について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
【土間のある暮らし】実際住んでみてどうなの?口コミまとめました。おしゃれで実用性のある土間で素敵な家づくりを目指そう

5)40坪の土地だからこそできる、屋外を利用した間取り

建ぺい率の関係上、屋外スペースもある程度確保できるのが40坪の土地のメリットです。
屋外スペースをうまく活用することで、間取りや家の外観デザインがぐっとおしゃれになります。

リビングとつながる開放的なデッキ~アウトサイドリビング~

アウトサイドリビング

画像引用元:創建ホーム 建築事例

屋外スペースであるデッキをリビングに沿ってつくることで、リビングとデッキが一体化し、開放的なリビングを演出できます。デッキやベランダは、一定の基準内であれば延べ床面積に含まれません。屋内のスペースを確保しつつ、屋外スペースを利用して開放的なリビングを実現できます。

2台分の駐車スペースと、玄関アプローチ

玄関アプローチ

画像引用元:アーキホームライフ 施工事例

屋外スペースを駐車場とする場合、40坪の土地では車2台分のスペースを取ることができます。屋内の間取りではありませんが、駐車場とセットで玄関アプローチをあしらうことによって、家の外観の印象がぐっとおしゃれになります。

まとめ

40坪の土地には、4〜5人家族が暮らせる広々とした間取りを確保できます。また、室内だけでなく屋外にもスペースを確保できるので、家の外と内をつなぐような間取りを実現できます。今回ご紹介した間取りも参考に、広々したおしゃれな家づくりを楽しんでください!

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