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【新築】おしゃれな家は床材選びから!カラー別事例集&床材選びのコツをご紹介

公開日 2022.08.19
更新日 2023.07.11
おしゃれな住宅住宅建築

新築における床材選びはとても重要です。床材の見た目が居住空間の印象を左右するだけでなく、素材の選び方で過ごしやすさ、お掃除やメンテナンス方法も変わるなど生活に大きな影響を与えます。
この記事では床材をデザイン面と機能面の両方から解説し、選び方についてもご紹介します。

この記事のポイント
  • 人気の「フローリング」カラー別事例&木材紹介
  • 床材の種類とその特性を知る
  • 床材選びの注意点を知る

目次

1.床材人気No1「フローリング」

床材の中で最も人気の高い「フローリング」。木の温かみが感じられ、素材ごとの色味や質感の違いでオリジナリティを出すことができます。

「無垢フローリング」と「複合フローリング」とは?

フローリングには、素材の違い以外にも「無垢フローリング」と「複合(合板)フローリング」の2つのタイプがあります。

1)無垢フローリング

無垢フローリング

天然の木から切り出した一枚板をフローリングに加工した「無垢フローリング」。木の種類はもちろん、産地や木目の出方で印象が異なり、年を重ねるごとに味わい深くなります。調湿性や保温性に優れた床材ですが、その分湿度の影響を受けやすく、乾燥で反り返ってしまうなど床暖房には不向きと言われています。

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます
メリット デメリット
・天然の木の質感や風合いを楽しめる
・調湿性や保温性が優れている
・使うほどに味が出る
・湿度の影響を受けやすく、伸縮する
・複合フローリングに比べて高価
・キズや汚れが付きやすい
・床暖房に適さない

※過度な乾燥がなく、無垢フローリングでも使用できる床冷暖房システムもあります。気になる方は、こちらをご覧ください。
ECO床暖は ほかの冷暖房器具と比べてこんなに快適です!

2)複合フローリング

複合フローリング

複数の2〜3mmの厚さの板を接着剤で重ね、その上に天然木や樹脂製のシートを張り合わせ加工した「複合(合板)フローリング」。無垢フローリングに比べ、安価でお手入れもしやすく、床暖房に対応した商品もあります。木の質感や機能(調湿・保温)は劣りますが、カラーバリエーションが豊富な床材です。

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます
メリット デメリット
・無垢フローリングに比べ安価
・デザインや色のバリエーションが豊富
・メンテナンスしやすい
・床暖房対応の種類がある
・木の質感や機能は無垢フローリングに劣る
・経年劣化(表面がはげるなど)する

カラー&素材別!フローリング施工事例

フローリングは、使われる木材によっても機能性や色味などの印象が大きく変わります。カラー別の施工事例とおすすめの木材をご紹介しますので、参考にどうぞ。
※同じ素材であっても産地の違いなどにより色味や木目の具合が大きく異なることがあります。

温かな木の温もりを感じられる「ナチュラルブラウン」

木の種類はもちろん、産地や木目の出し方によっても印象が変わり、使うほどに味わいが増す優しい色合い。無垢フローリングを使用することで、より木の温もりを感じられます。

ナチュラルブラウン

画像引用元(左上):アイアン階段とヘリンボーン床貼りの家

画像引用元(左下):暮らしにも+αの楽しみを遊び心のある1.5階建ての家

画像引用元(右上):平屋暮らしのできる居場所がたくさんの家

画像引用元(右下):土地や形状を活かす家

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます
おすすめの木材 特徴
オーク(ナラ) ・飽きのこない薄茶色
・耐久性が高く、乾燥による収縮や膨張が少ない
・経年変化で色味が濃くなる
メープル ・白っぽく淡い茶色
・固くて重い
・経年変化はゆっくりだが、黄色味が増す
カバ(カバザクラ・バーチ) ・黄色っぽい薄茶色
・節がなく、木目もはっきりせずより柔らかな印象
・経年変化での色の変化が少ない
・すべすべした肌触り
パイン(松) ・白っぽい黄色
・木目がはっきりしている
・比較的柔らかい木材
・油分が多く、経年変色で黄色がかった艶が出る

落ち着きのある味わい深い「ダークブラウン」

表面の傷や汚れが気になりづらく、クロス(壁紙)とのコントラストを際立たせることで、木の温もりはそのままに重厚感のある、落ち着いた空間を演出してくれます。

ダークブラウン

画像引用元(左上):広々吹き抜けとスチール階段がお洒落なお家

画像引用元(左下):ダークブラウン×グレーで叶える、タイルデッキのあるスタイリッシュハウス

画像引用元(右上):CASE688 Transition

画像引用元(右下):見る角度で表情を変える床材がおしゃれな家

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます
おすすめの木材 特徴
ウォルナット ・深みのある茶〜黒褐色
・衝撃や摩耗にも強く耐久性が高い
・希少性が高く、高価
・適度な油分で滑らかな肌触り
ブラックチェリー ・赤〜濃い茶色で木目が細かい
・経年変化により艶が出て色味が濃くなる
・高級家具材に使われる人気の木材で比較的高価
・滑らかな肌触り
アカシア ・黄~茶色で色味のコントラストの差が大きい
・乾燥による収縮や膨張が少ない
・濃い目の木材の中で比較的安価

どんなインテリアにも合う「ホワイト&グレー」

ナチュラル系からモノトーンまで、様々なインテリアと合わせやすいと今人気の色合い。汚れが目立ちやすいデメリットがありますが、清潔感もあり、お部屋をより明るく・広く見せてくれます。無垢フローリングを使用すると経年変化で色が濃くなるため、色味を保つには天然塗料or化学塗料で塗装することをおすすめします。また、複合フローリングの樹脂性シートであれば、白やグレーの色味でのデザインも豊富です。

ホワイト&グレー

画像引用元(左上・右下):身体に優しいシンプルナチュラルな平屋建て住宅

画像引用元(左下):CASE558 路地と桟(かけはし)の家

画像引用元(右上):パパからの贈り物。お子様の笑顔が溢れる家

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます
おすすめの素材 特徴
ヒノキ ・白っぽい色合い。経年変化で色が濃くなる
・強度があり、耐久性が高い
・独特の香りでリラックス効果もある
・サラッとした肌触り
無垢フローリングを塗装したもの ・天然塗料を使用すると木目が透け木の風合いを残すことができ、化学塗料では木目も消すことができる
・経年変化による色の変化がない
複合フローリング樹脂性シート ・バリエーションが豊富で安価
・メンテナンスがしやすい
・経年劣化がある

2.その他おすすめ床材&メリット・デメリット

フローリング以外の床材を、それぞれのメリット・デメリットと合わせてご紹介していきます。

機能的かつおしゃれに進化した「塩化ビニル系床材」

1)フロアタイル

塩化ビニル系の床材を一枚一枚を繋げて施工する「フロアタイル」。木目調や石目調などデザインのバリエーションが豊富で、質感まで再現されているのが特徴。繋げ方でも楽しめる人気の高い床材です。

フロアタイル

画像引用元:施工事例-創建ホーム

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます
メリット デメリット
・デザインのバリエーションが豊富で、質感も感じられる
・施工がしやすい
・部分補修もしやすく、メンテナンス性が高い
・耐久性・通気性が低い
・隙間があるとカビなどの原因になる
・熱に弱い

2)クッションフロア

フロアタイルと同じビニール系の素材で、クッション性の高いシート状の「クッションフロア」。張り合わせの隙間もなく、狭い部分の施工にも向いていることから、洗面室やトイレなどの水まわりにおすすめです。

クッションフロア

画像引用元:施工事例-フリーダムアーキテクツ

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます
メリット デメリット
・耐水性が高い
・クッション性が高い
・デザインや色のバリエーションが豊富
・施工性が高く、狭い空間でも使いやすい
・通気性が低い
・家具を置くと跡がつきやすい
・熱に弱い

ワンランク上の自然素材「モダン畳」と「タイル」

1)畳

日本独特のイグサを編んで作られた「畳」。熱を伝えにくい素材のため、季節を問わず過ごしやすく、直に寝転がることもできるため、多目的に使用しやすい床材です。しかし、湿気やダニ対策は必須。さらに、熱が伝わりづらいため床暖房で温まりにくいというデメリットがあります。床暖房を導入する際は、「畳の部屋に設置可能な床暖房システム」「床暖房専用の薄い畳」を使用するなどの調整が必要で、設置費用が高くなってしまうことも。低コストで導入可能な床暖房システムもありますので、気になる方はこちらをご覧ください。
ECO床暖は ほかの冷暖房器具と比べてこんなに快適です!

畳

画像引用元:施工事例-ホームラボ

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます
メリット デメリット
・断熱性・調湿性が高い
・クッション性がある
・イグサの香りでリラックス効果がある
・寝室・リビング・客室など多目的で使用できる
・水気に弱く、カビやダニ対策が必要
・汚れが落ちにくく、家具を置くと跡がつきやすい
・床暖房で温まりにくい

2)タイル

硬い陶器や石から作られた「タイル」。耐久性や耐水性がとても高く、掃除もしやすいため、玄関や土間などで使用されることの多い床材です。素足ではひんやりした感触があり、履き物をして使う場所に適しています。

タイル

画像引用元:施工事例-ホームラボ

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます
メリット デメリット
・耐久性・耐水性が高い
・固い素材で傷がつきにくい
・汚れをゴシゴシ落としても傷まない
・ひんやりとしているため、室内で使用すると部屋が冷えてしまう
・非常に固く、クッション性はない

3.床材選びのコツ

床材を選ぶ際には、後悔しないために下記の点に注意しましょう。

1)使用するお部屋の用途を踏まえる

それぞれの床材のメリット・デメリットを踏まえ、使用する部屋の用途に合わせて選びましょう。

【部屋別おすすめ床材】

下記の図は横にフリックして全体を見ることができます
リビング フローリング:足腰への負担が少なく、肌触りも良いため、長時間滞在することの多いリビングにおすすめ。掃除もしやすい。

フロアタイル:デザインが豊富で部屋のインテリアに合わせやすく、傷んでも部分補修が可能。
トイレや洗面室 クッションフロア:高いクッション性で、万が一滑って転んでも安心。継ぎ目がなく撥水効果もあることから、床下に水が染みるのを防ぐ。
キッチン フローリング:足腰への負担が少なく、立ちっぱなしになるキッチンにもおすすめ。

タイル:長時間立つ場合、固い素材のため足腰に負担が出るが、水気に強く掃除がしやすい。足腰の負担を軽減するためにも、素足ではなく、スリッパなどの履き物をすると良い。
寝室 :クッション性やリラックス効果があり、断熱性も高く、布団を使用する際には最適。(布団◎、マットレス◎、ベッド×)

フローリング:掃除がしやすく、調湿性・保温性もあることからおすすめ。(布団や薄いマットレス△、厚めのマットレスやベッド◎)

フロアタイル:デザインが豊富で部屋のインテリアに合わせやすい。(布団や薄いマットレス△、厚めのマットレスやベッド◎)
玄関・土間 タイル:耐久性が非常に高く、汚れも落としやすいため、土足で使用する玄関に最適。

フロアタイル:張り替えも容易にでき、土足で使用する場所でも使いやすい。タイルのような固さやヒヤっとする感触もないため、玄関よりも土間リビングにおすすめ。

2)カタログだけでなく実物を確認する

カタログでは小さい範囲でしか床材を確認できず、印刷したものであれば質感や色味も違って見えることがあります。そのため、住宅展示場やショールームなど実際に広い範囲で施工された実物を確認することをおすすめします。展示場やショールームに行けない場合でも、気になる床材のサンプルを取り寄せ、実物の色合いや質感を事前に確認をしておきましょう。

まとめ

床材で最も人気の高いフローリングやその他床材について、施工事例と合わせてご紹介してきました。床材には多くの種類が存在します。選ぶ際には、色味やデザインだけでなく、機能面やメンテナンスも踏まえておくと安心です。また、家づくりで欠かせない屋根材や玄関ドアについてまとめたこちらの記事も参考にどうぞ。
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