注文住宅を建てると決めた時、最初に迷うのが住宅会社選びですよね。ハウスメーカーと工務店はどのような違いがあるの?他に依頼できるところはある?など分からないことがたくさんあると思います。そんな方のために、 今回は工務店とハウスメーカーの違いと選び方をご紹介します。
- ハウスメーカーと工務店の違い
- 経験者が住宅会社を決めた理由
- ハウスメーカーで建てた家・工務店で建てた家が見られる
目次
ハウスメーカーと工務店の違い
ハウスメーカー
ハウスメーカーとは、独自のブランドを全国規模で展開している大きな会社を指します。年間の販売棟数は数千棟~一万棟。対応エリアが広く、全国に支社や支店があります。 住宅建設に使用される素材も統一化されており、工事も比較的短く済みます。大手ならではの安定したアフターフォローも安心です。
工務店
工務店とは、工事全体に責任を持ち、工事に関わる職人の手配や管理をする業者のことです。多くの工務店で土地探しから住宅建設まで行っています。年間の販売棟数は数棟~数十棟。特定のエリアを対象に、地域密着型で営業を行っています。建築内容も柔軟な対応が可能で、希望の間取りやデザインを設計・施工しやすいのも特徴です。
ハウスメーカーと工務店の他に注文住宅を依頼できるところ
ビルダー
1~3都道府県程度のエリアに特化して、年間数百棟~数千棟くらいの住宅を建設する会社です。建設件数がハウスメーカーと工務店の中間で幅広いため、多くのビルダーが存在します。全国的な知名度は低いものの、地域でトップシェアをもつ会社もあり、ハウスメーカー以上に信頼の厚い会社も多いようです。
設計事務所(建築家)
設計事務所は、間取りや内観、外観といった設計を一からつくる会社です。設計士が敷地の形状や、周囲の環境に合ったオリジナルの住宅を提案してくれます。工事中も図面通りに工事が行われているか監理するので、手抜き工事が行われにくいとされています。
ハウスメーカーと工務店のメリット
ハウスメーカーのメリット
- 完成した家のイメージがしやすい
- 完成後の保証も充実
- 住宅ローンが組みやすい
- 最新の設備や高度な技術が取り入れられる
①完成した家のイメージがしやすい
全国に住宅展示場を開いているため、モデルルームの室内を見学して体験できます。カタログでは分からない素材の質感や実際の生活動線など体感できるので、完成後のイメージがしやすくなります。
②完成後の保証も充実
住宅完成後のメンテナンスや、長期の保証が充実している点もハウスメーカーのメリットです。きちんとメンテナンスしていくことで資産価値が下がることを防げます 。保証期間内に会社がなくなってしまう心配も少ないでしょう 。
③住宅ローンが組みやすい
銀行とハウスメーカーが提携をしながら、優遇金利で融資が受けられるところもあります。知識や情報が豊富なので、資金相談をすると詳しく答えてもらうことが出来るでしょう。
④最新の設備や高度な技術が取り入れられる
大きな研究施設で技術開発が行われているため、高度な技術を取り入れた耐震・制震・免震装置を住まいに採用できます。インターネットで詳しく紹介されていることも多く、事前に自身で調べることができます。
工務店のメリット
- 細かい要望を聞いてくれる
- 建設者とコミュニケーションが取りやすい
- 「規格」がないため好きな家を建てられる
- 小回りが効くアフターフォロー
①細かい要望を聞いてくれる
地域密着の工務店は親切で丁寧な対応が魅力です。 担当者は基本的に一人で、信頼できる担当者に出会えれば、あいまいな注文を形にしてもらう事も可能になります。「ハウスメーカーでは不可能だった提案も、工務店の担当に相談したら要望を聞いてもらえた」という方もたくさんいます。
②建設者とコミュニケーションが取りやすい
工務店は大工さんや職人さんをじかに雇っているところもあるので、施主と現場で作業する人たちとのコミュニケーションがスムーズに行えます。建設途中に「イメージが違う」「ここはこうしたい」などの提案を、直接聞いてもらえる場合もあるでしょう 。
③「規格」がないため、好きな家を建てられる
法律に違反しない限り、施主の希望で間取りやデザインを完全注文住宅で建てられます。予算も含めたアドバイスをしてくれるので、沢山の提案が可能になります。小規模で融通がきく事も多く「これはサービスしますね」などプラスアルファの施工をしてもらえる場合もあります。
④小回りが利くアフターフォロー
住宅完成までのコミュニケーションが成り立っているので、トラブルがあっても話が早く進みます。工務店自身が修理まで担当できるので、すぐに修繕に来てくれるのも工務店のメリットです。また、メンテナンスやリフォームなどの相談もスムーズに行えます。
ハウスメーカーと工務店のデメリット
ハウスメーカーのデメリット
- 細かな希望が通らない・要望が伝わりにくい場合がある。
- 支払いの内訳で建築費用以外の金額が割高
①細かな希望が通らない・要望が伝わりにくい場合がある
ハウスメーカーは基本的に自社設計・自社施工です。通常の建築基準法よりレベルが厳しく設定されていることが多く、希望の設計が出来ない場合があります。また、担当が部署ではっきり分かれています。社内の連携がされていないと担当者の変更があった場合、図面で判断されたり、施主の要望が伝わりにくいケースが出てきます。
②支払いの内訳で建設費用以外の金額が割高
大手は規模が大きいので、広告費や運営費などが多額になります。そこに使う費用も住宅建設の費用に含まれるので、工務店などに比べると割高になる可能性もあります。
工務店のデメリット
- 依頼するまでの情報が少ない
- 融資に関してあまり詳しくない可能性がある
①依頼するまでの情報が少ない
大手と比べてホームページなどで情報が少なく、工務店の力量やデザイン力を把握するのが難しいことがあります。 また、長年同じような建設行程を続けている会社も多く、新しい技術に対応出来ないというケースもあります。
②融資に関してあまり詳しくない可能性がある
規模の小さい工務店は、融資の詳細やローンの組み方などの専門知識に関してあまり詳しくない場合もあります。金利の確認や支払いの回数など施主側が自身で行ったというケースもあるようです。
ハウスメーカーと工務店を比較してみよう
ハウスメーカーと工務店、それぞれのメリット・デメリットが分かりました。 皆さんが実際に住宅を注文する場合、いろいろな要望が出てきますよね。 その要望はどちらに依頼するのがいいのでしょうか?ハウスメーカーと工務店を比較してみましょう。
ハウスメーカー | 工務店 | |
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業態 | 全国 | 地域密着 |
設計 |
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施工 |
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品質 |
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モデルハウス |
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費用 |
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工期 |
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保証 |
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この様な特徴があげられました。住宅会社にはそれぞれ個性や特徴があります。分からない場合は、無料で相談できる窓口もありますので、相談してみましょう。
ハウスメーカーと工務店みんなはどう選んだ?
実際に住宅を建てた方がどのように住宅会社を選んだのか、アンケート結果をご紹介します。
引用:【工務店orハウスメーカー】3年~5年以内に家を建てた方1,079人に本音アンケートを実施!それぞれの強みと弱みを徹底調査!選ばれる工務店になるためには?
この様な結果になりました。グラフは一例ですが、住宅会社選びの基準として参考にしてみてください。
実際にハウスメーカーと工務店で建てた家を見てみよう
最後に、実際のハウスメーカーで建てた家、工務店で建てた家をご紹介します。
ハウスメーカーで建てた家
参照:スウェーデンハウス
趣味を楽しめる場所や、老後も視野に入れた間取りを希望された住宅です。暮らし方やテーマで、間取りやオプションを選ぶことができます。
参照:HEBEL HAUS BRANDSITE | ALL for LONGLIFE
実際に住宅展示場を見学されて、契約された住宅です。現実的な広さを見て、生活のイメージができた事が、家づくりの決め手になったそうです。耐震性が優れており、丈夫で長持ちするのが特徴です。
参照:積水ハウス
LDKを広く明るくしたいと希望された住宅です。天井を高く、照明を工夫するなどして広く明るいLDKになりました。収納のタイプや場所も希望でき、暮らしに合った選択ができます。
工務店で建てた家
参照:リバティーホーム
吹抜けを通して隅々まで光が届く明るい住宅です。細部までとことんこだわれるので、満足度の高い家づくりができます。
参照:casaWAKAYAMA
自然の豊かな土地で平屋を希望された住宅です。いくつかの選択肢の中から決める「プロデュース」と、家づくり全てにこだわる「デザイン」に分かれているので、自分の思い通りの家づくりができます。
参照:iKKAダイコーホーム
自然の光を入れる事を重視した明るく開放的な住宅です。階段横の本棚は、背板を付けずに光が通る作りにするなど、インテリアも含めたこだわりの家づくりができます。
まとめ
「ハウスメーカーと工務店の違い」いかがでしたか?夢の注文住宅を実現してもらうとても大切な住宅会社選び。 完成後のアフターフォローまで良い関係を続けたいですね。ご自分に合った住宅会社選びの参考にしてみてください。
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