住宅を建てる時の基本になる坪数。住んでいくうちに変化するライフスタイルに対応した広さが必要になります。家族が長く快適に暮らすために、事前にどのくらいの広さが必要なのか知っておきましょう。今回は30坪・40坪・50坪以上に分けて機能的でおしゃれな間取りを紹介します。
- 暮らしやすい広さが分かる
- 建物の広さごとの相場の目安が分かる
- 間取り紹介
目次
住宅の広さを表す単位を換算してみよう
住宅のカタログなどで広さを表す単位。よく目にする「一坪」「一畳」「一平米(㎡)」はどのくらいの広さなのでしょうか。
1坪=約3.30579平米(㎡)=約2畳
とされています。1畳とは、畳1枚分の広さのことです。畳の大きさは、ハウスメーカーごとに数値が異なる場合がありますが、「不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」で1畳は1.62平米以上で表示するよう定められているので、そう大きな差はありません。 ですので、一般的な住宅の広さはこの様になります。
30坪=約99.17平米(㎡)=約60畳
40坪=約132.23平米(㎡)=約80畳
50坪=約165.2895平米(㎡)=約100畳
住宅の広さはどのぐらいあればいいの?
国土交通省は、住居の広さが最低でもこのくらいあった方が良いとされる「最低居住面積水準」と、生活しやすい広さとして「誘導居住面積水準」を公表しています。
以上の事などから、住宅の広さの目安はこちらになります。
単身 | 55㎡ | 16.64 坪 | 約33畳 |
---|---|---|---|
2人 | 75㎡ | 22.69 坪 | 約45畳 |
3人 | 100㎡ | 30.25 坪 | 約60畳 |
4人 | 125㎡ | 37.81 坪 | 約75畳 |
5人 | 150 ㎡ | 45坪 | 約90畳 |
ちなみに、2020年に住宅金融公庫が住宅ローン「フラット35」申込者に対して行った調査によると、注文住宅の住宅面積の全国平均は124.4㎡。坪数でいうと約38坪です。
建物の価格目安
2020年に住宅金融公庫が住宅ローン「フラット35」申込者に対して行った調査によると、注文住宅建設費の全国平均は約3500万円です。そこから建物のみの金額が8割程度だと想定すると、以下のような住宅が建てられることが分かります。
建築予算1,000万円台
注文住宅で建築費が1,000万円台となると、相場よりもかなり低く抑えることになります。無駄を極限まで省いて、シンプルな一戸建てを建てるというイメージです。1,000万円台で建設する場合は、床延べ面積が約30坪以下になることが多いでしょう。
建築予算2,000万円台
床延べ面積が約35坪くらいになることが多いでしょう。使用する建材や部材について、最も安価な量産品だけではなく、部分的にこだわりのある素材も使用することも可能になります。優先順位の高い希望については実現できる可能性があると言えるでしょう。
建築予算3,000万円台
3,000万円台で建設する場合は、通常床延べ面積が約40坪になることが多いでしょう。注文住宅における全国平均の予算に近いため、おおむね希望する一戸建てを建てられる予算です。
建築予算4000万円代
約50坪以上の床延べ面積になることが多いでしょう。二世帯住宅や、様々なこだわりを取り入れた間取りが可能になります。
こちらはあくまでも目安の金額です。ハウスメーカーや工務店によっても違いますし、建設内容や間取りでも大きく異なることがあります。住宅の間取りや値段を紹介した情報がインターネットでたくさん検索出来るので、ぜひ調べてみてください。
実際に建てられた間取りを坪数ごとにご紹介します
30坪の間取り
30坪の敷地を最大限に活かした住みやすい家
共働きご夫婦の、動線と収納にこだわった間取りです。家事室には収納も設置し、洗濯、干す、アイロンがけ、収納、着替えまですべてができるようにしています。2Fの洋室は、将来の子ども部屋。仕切り壁を入れて2部屋にすることができるように、ドアを2つ設けています。
1F
2F
希望の土間・書斎・吹抜けを実現。3階建ての家
ハイセンスなインテリア誌に掲載されているようなデザイン性に優れた住宅です。1階LDKはホワイトのタイルフロアにブラックの家具やキッチンをコーディネートしたモダンな空間。2階には主寝室や書斎コーナー、ピアノ室、子ども室を配置されました。
1F
2F
3F
シンプルだけど住みやすさは十分な間取り
2階建て
延床面積30坪4人家族ですが、住むのに十分だと思っております。
※これ以上は金額的に無理😭
参考になれば幸いです😊
引用:上記投稿より
40坪の間取り
アンティーク家具が映えてギャラリーのような住まい
アンティーク家具が映えてギャラリーのような住まいです。間取りは、玄関を中心に右側が店舗、左側がLDKという構成。玄関には吹き抜けと階段ホールを設け、明るく開放的に。玄関の吹抜け上部は真ん中の屋根窓につながります。2階のホールもリビングダイニングと変わらない快適さが保たれています。
1F
2F
暮らしやすさと家事ラクを両立した広々住まい
リビング内にある階段は、省スペースに設置できるL字型にしました。上部を吹抜けにすることで、LDKにさらなる広がりと開放感をプラス。ウォークインクローゼットはスーツケースなどの大きな荷物も保管できます。玄関には大容量のシューズクロークを設け、引き戸を付ける事で生活感を隠せます。
1F
2F
引用:家事室や趣味のスペースなどこだわり満載。暮らしやすさと家事ラクを両立した広々住まい
設計士と納得いくまで話し合って出来た間取りです。
人気の間取りのポイントを集めました。
50坪以上の間取り
リビングを開け放したらアウトドア気分
リビングとつながる土間でアウトドア気分が味わえる間取りです。圧巻の吹き抜けが迫力のある空間ですね。土間からの出入りができるので、外から帰って来てからの動線もスムーズです。
引用:“お住まいまみたん”
二世帯住宅の間取り
玄関やLDKは共有とし、寝室を1階の親世帯、2階の子世帯と分けた間取りです。LDKは吹き抜けになっており、2階にいるお子さまたちに声もかけやすく、コミュニケーションがしやすい間取りです。
引用:“ファンズライフホーム”
のびのびと過ごせるわが家
1階には広々としたLDKをプランニング。リビング上に広がる吹抜けやワイドな開口部から自然光をたっぷり取り込む、開放感いっぱいの団らん空間です。玄関から水まわり、リビングと回遊できる動線で家事がスムーズにこなせます。吹抜けに面した2階のホールは、セカンドリビングとして活用されています。
引用:“パナソニック・ホーム”
すみずみまでこだわりが光るモダンでハイセンスな住まい
ハイセンスなインテリア誌に掲載されているようなデザイン性に優れた住宅です。1階LDKはホワイトのタイルフロアにブラックの家具やキッチンをコーディネートしたモダンな空間。2階には主寝室や書斎コーナー、ピアノ室、子ども室を配置されました。
引用:“パナソニック・ホーム”
まとめ
- 注文住宅の床面積全国平均は124.4㎡。坪数でいうと約38坪
- 建築予算は30坪3000万円が目安
- どんな坪数でも工夫すれば満足できる間取りが作れる
いかがでしたでしたか?家族構成やライフプランによってさまざまな間取りがありましたね。広さを数字で見てもいまいち感覚が分からない…という方は実際にどの位の坪数なのか体感するのもいいかもしれません。住宅展示会などで体感することで、実際の生活がイメージでき家づくりがスムーズになります。ぜひご検討ください。
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